【メディア出演】FM横浜「Baile Yokohama」|その”配慮”、本人は望んでいますか
2025年3月、FM横浜の番組「Baile Yokohama」に、2週にわたってゲスト出演しました。
拙著『超実践! 今日からできる 職場の多様性活用ハンドブック』(日本能率協会マネジメント
センター)をもとに、リモートワーク下の孤立、メンター制度、育休復帰後の「配慮」など、
職場で実際に起きていることについてお話ししています。
番組でお話しした内容を、あらためて記事としてまとめました。
お話しした内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組 | FM横浜「Baile Yokohama」(日曜 21:30〜22:00) |
| 放送日 | 2025年3月23日(日)・3月30日(日)の2週 |
| 収録 | 2025年3月10日(FMヨコハマ/横浜ランドマークタワー) |
| MC | 目﨑雅昭さん(国際文化アナリスト)、細木美知代さん |
| テーマ | 職場の多様性、ダイバーシティ経営 |
| 関連書籍 | 『超実践! 今日からできる 職場の多様性活用ハンドブック』 |
- 「多様な人が増えたら、職場が混乱するのでは?」という本音にどう向き合うか
- 多様性は女性活躍だけではない。ジェンダー平等、LGBTQ+、障がい、シニア、外国人材まで
- ダイバーシティ推進を任されたとき、何から手をつければいいのか
- 日本企業が世界と比べて進んでいないのはどこか
- 職場で使える、言葉づかいの配慮のしかた
育休復帰後の「配慮」が逆効果になることも
女性が育休から復帰した際、「子どもがまだ小さいから、簡単な仕事を任せたほうがいい」と周囲が気を遣うケースがあります。配慮のつもりが、実は本人の意向とは違っていることもあります。
例えば、実家と同居していて子育てのサポートを受けられる環境にある女性なら、「仕事を頑張りたい」「出張や転勤も積極的にしたい」と考えているかもしれません。実際に、育休明けにシンガポールへ単身赴任した女性の例もあります。大切なのは、「本人がどうしたいか」を確認すること。性別や状況で決めつけるのではなく、一人ひとりの希望を尊重することが、真の多様性につながります。
リモートワーク時代の「孤立感」との向き合い方
最近、特に新入社員や転職したばかりの方からよく聞くのが、「リモートワークが増えて、職場の人とのつながりが希薄になり、相談しにくい」という声です。顔を合わせる機会が減ることで、わからないことがあっても聞きづらくなり、結果として孤立してしまうケースが増えています。
こうした状況を防ぐためには、「この人なら何を言っても大丈夫」と思える相談相手を見つけることが大切です。特に、リアルで会えるイベントや職場のキックオフミーティングなどを活用し、信頼できる人を探してみましょう。たとえ一人でも話せる人がいれば、孤立感は大きく軽減されますし、その人が会社のキーパーソンとつないでくれる可能性もあります。
メンター制度の活用
職場での悩みを誰に相談すればいいか迷うことはよくあります。上司に相談すると利害関係があるため言いづらいし、社外の人では職場の実情を理解してもらいにくい。そんなときに活用できるのが「メンター制度」です。
例えば、自分のなりたい姿に近い先輩に「一度お話を聞かせていただけませんか?」と声をかけてみましょう。その後、「ぜひメンターになっていただけませんか?」とお願いすると、相手も喜んで引き受けてくれることが多いです。メンターとの対話を通じて、自分の成長につながるヒントを得ることができます。
多様性を受け入れることで、幸せな職場に
「ダイバーシティは重要」と多くの企業が認識していますが、それを実践することこそが真の価値につながります。多様性とは、「自分の人生を自分で選択し、その選択を尊重されること」。選択肢が多いほど、人は自分らしく生きることができます。
企業において、多様性が進むと「自分を大切にしてくれる職場だ」と感じる人が増え、結果的に優秀な人材が集まります。無理に義務感で取り組むのではなく、多様性を活かした職場づくりをすることで、チームの一体感も高まり、企業の成長にもつながります。
まとめ:多様性を活かすためにできること
今回のラジオ出演を通じて、多様性が単なる理念ではなく、職場の実際の課題解決につながることを改めて実感しました。
✔️ 相談できる相手を見つけ、孤立感を減らす
✔️ メンター制度を活用し、キャリアの成長をサポート
✔️ 育休復帰後の仕事は、本人の希望を尊重する
✔️ 選択肢を広げることで、多様性が「幸せ」につながる
今回ご一緒したMCのお二人から、
あらためて気づかされたことがあります。
目﨑雅昭さんは、ご自身が経営者として多国籍のチームを率いていらっしゃいます。
そのためか、多様性のメリットについて語られる言葉は、まったく淀みがありませんでした。
「制度としてやるべきだから」ではなく、「実際にやってみたら組織がこう変わった」という、
持論をお持ちでした。
もうひとりのMC、細木美知代さんは、お子さんを育てながら働いてこられた方です。
テーマを他人事としてではなく、ご自身の経験に引きつけて受け止めてくださったことが、
質問の一つひとつから伝わってきました。
企業で研修をしていると、「頭では分かるが、腹落ちしない」という反応によく出会います。
特に経営層ほど、その傾向があります。
そのとき効くのは、データでも正論でもありません。
すでに実感している経営者が、自分の言葉で語るのを聞くことです。
第三者が「多様性は大事です」と説明しても動かない人が、
「うちはこれをやったらこう変わった」という同じ立場の人の一言で動く。
多様性の推進が進まない組織では、しばしば「説明する人」だけが増えていきます。
必要なのは、社内で小さくても実感を持っている人を見つけ、その人に語ってもらうこと。
これは、明日から社内でできることのひとつだと思います。
▶アーカイブはこちら(radiko)
https://radiko.jp/share/?t=20250330213000&sid=YFM
※radikoのタイムフリー配信は終了しています。
▶ 『超実践!今日からできる「職場の多様性活用ハンドブック」』はこちら。
▶多様性・ダイバーシティ推進をテーマに、講演・研修のご依頼を承っています。
対象・人数・時間はご相談に応じて調整いたします。
「何から手をつければいいか分からない」という段階でのご相談も歓迎です。
多様性のある職場づくりに悩んでいる方は、職場で具体的に何を進めていったらいいのか実際の職場で推進してきたノウハウを詰め込んだ著書『超実践!今日からできる「職場の多様性活用ハンドブック」』をご活用ください。また、講演も受け付けておりますので、ご興味がある方はぜひホームページよりお問い合わせください。
ダイバーシティ推進コンサルタント 前田 京子
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